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Panic Disorder
経験した人にしか分からない、死ぬかも知れないという程の不安と苦しい身体症状。
そして、再度起こることへの恐れと不安。
一度パニックの発作を経験すると、また起こるのではないかという予期不安によって多くの行動規制が生じてきます。
なぜ、あのような発作に見舞われたのかの理由が分からないまま、自分で考えます。
自分の知識の範疇で、答えを見出そうとあがき、その時置かれていた環境を、発作の原因として理由付けしていきます。
一般的には、出るに出れない、自由が利かない拘束されるような状況、息苦しくなる環境、過去に発作を経験した場所に類似してるか、そこを連想してしまうような環境等々・・・・。
そうして、その時の状況を検証し、症状を何度となく思い出すことで、当時経験した症状の記憶を脳内に刻みこんでいき、症状の条件回路が形成されます。
何らかの刺激で、症状(パニック発作)が起こりそうな状態になったりすると、恐怖感に襲われてしまいます。
そうなると、ますます予期不安から逃れられなくなるのです。



パニックの発作は、精神的ストレスにより、自律神経、特に交感神経の興奮により身体に現れるのです。
それは、自覚があるなしにかかわらず、長期のストレスが脳にダメージを与え、脳機能が誤作動(機能不全)を起こした結果なのです。
脳機能の誤作動と言っても、身体的症状として体験したことには違いがないので、条件回路がつくられまる。
発症当時と同じようなストレスを受けた時、またあの時のようにならないだろうかと不安がる気持ち(予期不安)により、条件回路が働き、症状が喚起されるのです。
パニック障害を治すためには、パニック発作の原因が精神的ストレスであっても、強烈な不安を呼び起こす身体症状をいったん体験してしまうと、その時に付いた条件回路を消し去る必要があるのです。
パニック発作を起こしたのは、発症当時のストレスがきっかけとなったのだという理解が必要です。
当時のそうしたストレスにさらされたことで、脳に強いダメージを受けた背後の原因として、幼少期からのトラウマが潜んでいるのです。
これは、そういった心の在り方を理解している専門家が分析することで初めて明らかになり、理解できるものです。
そうした心の分析が、薬だけでは治らなかったパニック障害を治すためには必要なのです。



諦めないで下さい!! パニック障害は治せるのです。
多くの方々が、治せないものと諦め、その症状にうまく付き合って生きようとされています。
人は、普通ではない生き方に甘んじて人生を送ることはないのです。
生きることに必要がない症状などは排斥すべきなのです。
「それができなくって苦しんでいるのだ!!」ってお怒りかもしれませんが、
なぜあなたは、パニック障害は治らないと決めつけてしまっているのですか?! 
それは、世の中には、諦めて、症状を受け入れて、我慢して生きている人々が多いからでしょう。
言い換えれば、パニック障害を本当に治せる治療家が世の中に多くは存在しないということです。
ゆえに、治せる人と出会えなかったからだと言えるのです。
また、ネット世界での情報の氾濫が、治らないものと思いこませているところがあります。
もちろん絶対に治るとは言えませんが、ほとんどの方々は治るでしょう。
治るまでに必要な時間は個人差があります。
初めてパニック発作を体験して、日数が経ってない程、治すのに時間がかかりません。
長い年数がたっていればいるほど、それに比例して治していくために時間が必要となります。
でも、パニック障害は治せるのです!!
しかしながら、余程長い年月を経過して、脳機能のダメージを深め、予期不安に犯され続けて、身体症状の条件回路を容易に切り離せなくなっていたとしても、諦めない限り徐々に治していけるのです。


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